遺品整理をすることになったら~良い業者の探し方
遺品整理は頻繁に行うものではありませんから、自分で行ったほうがいいのか、業者に頼んだほうがいいのか判断がつかない人も多いと思います。
ここではどのような場合に業者に頼んだほうがいいのか、業者とのトラブルにはどのようなものがあるのか、優良業者を見分けるための注意点について解説します。
遺品整理を業者に依頼したほうがいいケース
遺品整理を実際に業者に依頼する人はどれくらいいるのでしょうか?
遺品整理士認定協会によると、協会が把握しているだけでも2017年には5,000件を超えています。実際にはもっと多くの方が業者に依頼していると言えそうですね。
遺品整理は、自分だけで行おうとすると大変つらく、とても疲れるものです。自分が疲弊しないためにも、以下のような場合は、業者に依頼しましょう。
- 故人の持ち物がとても多い
- 何から手を付けていいかわからない
- 遠方に住んでいるため頻繁には通えない
- 住宅の引き渡し期限がある
- 特殊清掃や原状回復が必要
- ゴミ屋敷
- 不動産の整理が必要 など
逆に、業者に依頼しなくても良いケースとしては、以下のような場合が考えられます。
- 物が少ない
- 生前整理を行っていた
- 同居家族がいて、故人の持ち物や各種契約など把握している など
ただし、精神的に参っていたり、気持ちに整理がつかなかったりする場合には、ぜひプロの力を借りてください。
遺品整理業者とトラブルが起こる場合も
遺品整理を業者に依頼した場合、残念ながらトラブルが起こることもあります。
トラブルの事例としては、以下のものが挙げられます。
- 見積もりよりも高い金額を請求された
- 相場よりもかなり低い金額で買取された
- 遺品供養をきちんとしてもらえなかった
- 作業員の対応や作業自体が雑だった
- 貴重品を処分された
- 貴重品を盗難された
- 回収した遺品を不法投棄された など
きちんとした遺品整理業者に依頼すれば、このようなトラブルにあうことはほとんどありません。
しかし、中には上記のようなトラブルが起きてしまう業者がいることも事実です。
こういった業者にひっかからないために注意すべき点や選び方をしっかりチェックしておきましょう。
優良な遺品整理業者の選び方
では、優良な遺品整理業者を選ぶには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
ここでは、注意すべきポイントや選び方をご紹介します。
- ①遺品整理の専門業者かどうか
- 遺品整理業は要不要の仕分けだけではなく、お焚き上げや不動産処理など幅広い分野に精通していなければなりません。その業者が遺品整理を専門に行っている会社かどうか、専門でなくてもしっかりと実績があるかどうかを確認しましょう。
- ②料金体系が明示されているかどうか
- 見積もり時よりも思いのほか品物が多く、多少見積金額との差異が出てしまうことはないわけではありませんが、優良業者はきちんと料金体系をホームページに明示してあります。契約書に「見積金額以外の請求はしない」旨が記載されていればより安心です。
一般的な相場は、例えばワンルームであれば3万~8万円、1LDKで7万~20万円、3LDKで17万~50万円となっています。
- ③遺品整理士が在籍しているか
- あったほうが安心な資格として、「遺品整理士」があります。これは一般社団法人遺品整理士認定協会が発行している民間資格ですが、正しい遺品整理をするための知識がある証明と言えます。
ただし必須ではないため、古物商許可のみで運営している業者もあります。
- ④遺品整理に付随する作業に対応しているかどうか
- 遺品整理には、不用品の回収や買い取り、特殊清掃、不動産整理などさまざまな業務が発生します。
これらは指定の資格がないと行うことができないものも多いため、古物商許可証や一般廃棄物収集運搬許可証などを所持している業者へ依頼しましょう。
- ⑤対応が丁寧かどうか
- 遺品整理とは故人の気持ちに寄り添いながら行う作業です。そのため、問合せた時の対応が丁寧かどうか、見積もりを時間をかけてしっかりと行ってくれるか、こちらの質問にもきちんと答えてくれるかどうかはとても重要です。
誠意のある対応をしてくれる業者かどうかチェックしましょう。